【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下



こうして期末テストを気にする私は、トレーニングも生徒会公務もそっちのけで勉強漬けなわけだが。


「俺様、つまらない闘いはしたくない。面白いことを考えたから発表する」


……私のカリカリなんか関係ないくらいに皆川会長は相当ご機嫌がよろしいようで、ミーハー女子なら100パー喜びそうな爽やかスマイルだ。


「いや、バリッバリ嫌な予感しかしねーから聞きたかねぇわ」


「黙れひよこ。ぴーぴーうるせえ。腹でも減ってんのか?甘いものでも用意してやろうか?」


ちっ!糞ムカつく!あの高飛車な眼鏡カチ割ってやろうか。こちとら甘いものより勉強する時間が欲しいんだよ。


まぁ、そういう考えは都合良く皆川会長の人工エスパーには伝わらないんだけども。
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