【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「ちなみにそれ、肉まんじゃなくて辛さ5倍のカレーまんな」


皆川会長は春風が食べているのを確認した後、まんの正体を言い放つ。


そして平然ともぐもぐ噛んでいた春風の耳が、数秒後にぴゅー、と赤くなっていく。


「いっ…………いがぁぁぁ!」


そして奇声を上げたかと思うと、水道まで凄い勢いで駆けていった。


あんなに早く走るところなんかなかなか見れないぞ。漫画で言う、足がぐるぐるの描写だな、あの走りは。


「……皆川会長、ちなみにこれは何のイジメ?」


「アホ、毒味だ。下僕の仕事だろーが。ありゃ何でも食える葵以外には毒だな、確実に」


なんて野郎だ皆川壮平。今更だけど。春風……アーメン。せめて楽に逝ってくれ。
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