【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
部屋がごみ屋敷並みにぐっちぐちゃになり、やっとパスポートが見つかった頃。
「ひーなーこー、オトンいじけてんだけど……ってなな、なにこの惨劇!ドロボー!?倒したよね?屍はどこに埋まってんの!?」
「煩いよ影兄!探しもんしてただけだっての!」
スタジオ帰りの影兄が私の部屋の惨劇を見てでかい声をあげる。
そして、私の手に握られたパスポートを見て、目を輝かす。
「海外旅行でも行くの?壮君達と?」
夏は『皆川君』と呼んでたはずだが、いつのまにか『壮君』に変わってやがる。
性格全然違うのに、どんどん仲良くなってくな。ドSとドMの組み合わせで相性いいのか。
「会長一人に誘われたんだ。珍しいよな、二人だけなんて」
それを伝えると、影兄はニマーっと笑う。心底ウザい顔だ。一発回し蹴りでも食らわしてやろうか。
「壮君、甘々を、ついに甘々を求めたな」
「鼻の下伸びてるよ影兄、マジキモ」
ウザい影兄の言っている意味は分からんが、何がともあれ、楽しみだ、海外!
「ひーなーこー、オトンいじけてんだけど……ってなな、なにこの惨劇!ドロボー!?倒したよね?屍はどこに埋まってんの!?」
「煩いよ影兄!探しもんしてただけだっての!」
スタジオ帰りの影兄が私の部屋の惨劇を見てでかい声をあげる。
そして、私の手に握られたパスポートを見て、目を輝かす。
「海外旅行でも行くの?壮君達と?」
夏は『皆川君』と呼んでたはずだが、いつのまにか『壮君』に変わってやがる。
性格全然違うのに、どんどん仲良くなってくな。ドSとドMの組み合わせで相性いいのか。
「会長一人に誘われたんだ。珍しいよな、二人だけなんて」
それを伝えると、影兄はニマーっと笑う。心底ウザい顔だ。一発回し蹴りでも食らわしてやろうか。
「壮君、甘々を、ついに甘々を求めたな」
「鼻の下伸びてるよ影兄、マジキモ」
ウザい影兄の言っている意味は分からんが、何がともあれ、楽しみだ、海外!