【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「せせせ先輩達!そろそろ海行きません?俺、ハワイの海で遊びたいなぁ!」


そこに、空気を読んだ春風が大きな声で叫ぶ。マジ切れ寸前の私にすぐさま気付く空気読め男、園部春風流石だ。


「そうだな。ハワイの海は綺麗だぞー!」


アッキー先輩も、よいしょ、と腰をあげてニッコリ笑った。


「じゃあ水着に着替えるとするか」


私も立ち上がり、部屋へ走ろうとするが、がし、と腕を掴まれる。


振り返るとそれは皆川会長で、さっきまで上機嫌だったはずなのに、口が少しむ、としている。


「どうしたよ会長?」


しばらく喋らないで『むっ』の口をしていた会長だったが、ボソボソ、と口を開いた。


「絶対、一緒に買ったパーカー脱ぐなよ、発育良すぎ女」


……なんだ、この頃会長可愛くねーか?こんにゃろ!
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