【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「ねぇねぇ壮ちゃん、三学期は攻防戦ナシぃ?俺つまんなぁい」


「あん?もう今更俺らに挑むバカはいないよ、この学校に」


それもそうだ。私達は最早学校で一番最強だ。不良ばっかだった校舎も、この1年でほぼ更正に向かってる。


加えて、3年生の卒業も近い。古株の不良共だっていなくなるんだから。


「あおちゃんつまんなぁい!やだやだぁ!」


ソファーにねっ転がり足をばたつかすあおちゃん。だだっ子だな。あざといが可愛い。


「そうだな…………じゃあ、やろうか」


「会長何言ってんの?今自分で言った通り、もう、この学校に強い奴はいないだろ。」


私の言葉に、皆川会長が、ニヤリ、と笑う。今日の皆川会長は、絶好調な皇帝閣下モードだ。


「いるじゃねえか、この場に、5人も」


この場に5人ってこいつ…………ま、さ、か!
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