【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
私と春風が受付に行くと、もう保護者の誘導が始まっていて、代わりに受付にいた2年生に声をかけ、保護者をさばく。


私や春風は、この1年間でボンボン達に行事の度に来賓者をさばかされていたから、慣れなもん。特に、春風の外面の良さには敬服するもんだ。


「そう、あなた達みたいな子が生徒会をやってくれたから、うちの子もまともになれたのね」


「そんな、スゴいのは先輩達で、僕達は見習うこと、多いんですよ?僕達も、先輩達みたいにならなきゃなんです」


なんて無邪気に微笑んでみせれば、保護者のママさん達は春風にイチコロ。


「流石、でっかい小動物」


「えー、ひーちゃんの方が見た目だけは小動物じゃ……イテテテごめんなさい調子に乗りました。ひーちゃん様は女王様です」


分かってるなら宜しい。春風二等兵。お前はマダム達をコロコロ転がしてろや。
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