【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「そんなわけだからさ、引き受けてくんないかな、春風。これは壮平だけの意思じゃない。俺や、葵の意思でもあるんだ」


「……俺じゃ、力不足かもしれないけど、先輩達がいる時間、吸収してみます」


それは、ずっと弱虫だった春風が強くなった証拠を示す、揺るぎない答えだと思った。


「まぁ、、特進科普通科は春風でなんとかなるだろうが、工業科は今までの奴らはそのままだろうからな。……説明しなくても分かるだろう?ひよこ」


「ヘイヘイ。チンカス共は私が統率ね。把握」


その答えに、ニンマリ、満足顔の皆川会長。結局そういう役回りか。再来年、この人らがいなくなったところで私の平穏は戻ってこないのね。


まぁ、いっぺん関わっちまったし、任されてやろうじゃん?かかってこい。
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