【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「俺、来年ああなれんのかな。皆川先輩みたいな、そんな人に」


「そりゃ難しいだろうよ。あいつは特別だ。だから、春風は、春風らしいリーダーになれ」


不安そうな春風に、アッキー先輩が優しく微笑む。それだけで、春風の不安を溶かしてしまうんだ。きっと、皆川会長の下にいるこの人も、充分にリーダー気質を持っている。


「はるるんには期待してんだよ、俺達。武力じゃない強さ、あるしぃ」


きっとこの先、この最強の連中が私達を置いて先に行った時、春風は、皆川会長達にはない強さで学校を引っ張るだろう。


「それを邪魔する連中は私が絞めりゃいいんだろ?あんたらがかざしたものと同じ、武力で」


「ひーちゃんが味方なら、俺も心強いよ」


全く、敵には回したくないね、なんて春風は困ったように笑った。
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