【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下



校舎の外。そこには、在校生が作ったアーチをくぐる、卒業生。爽やかな香りが今にも漂って来そうだ。


「いやぁ、青春だねー」


それを、呑気に生徒会室の窓から眺めるのは、卒業式でてんやわんやしてすっかり疲れた私達5人。


ホントは後片付けをする予定だったんだけど「片付けくらい、やります!」という1年生連中に任せ、しばしの休息。


「はてさて、4月からはもっと忙しくなるぜ。まとも連中と不良連中、両方統率しなきゃなんねぇんだからな」


「皆川会長、苦だと思ってない顔だな。むしろ楽しそうに見えるけど?」


「間違いねぇ。テメェ等が雑務やり遂げる予定だならな。俺様はデッカいことだけすりゃ良いしよ」


ゲゲゲ……マジ勘弁。ふざけ倒せ!大変なのはやっぱり私と春風だよ!
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