【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「はーあ、うざ。とりあえず眉毛生やしてから出直せよ。なんだその眉毛、あれか、ネタか?笑いのネタなのか?」


私は話し掛けてきたヤンキーを睨みつけそう言う。いつものことだ。すると、まあ当たり前のように、向こうは勝手に怒り始めた。


「テメエ、可愛い顔だからって手え出さねえと思うなよ!」


こういうタイプの奴ってポリシーないんだよね。女だろうが平気で殴って来る。


私はその手を持ち前の動体視力と瞬発力で避けて、振り切って力が抜けたところを掴む。


「なっ……!?」


私はそのままフィニッシュで左手を握りこぶしにして、相手の顔面に向けて発した。


だけど、それが到達する前に、何故かヤンキーはバキッという音と共に吹っ飛んだ。


あれか、ついに私気力で相手殴れるようになった系?
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