【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
一人が私に気付き、こちらへ向かって来る。そいつと戦っていた相手も、後を追うようにやって来た。
「だっる。女相手に本気じゃん。無いわー」
一回戦を観ていたからだろう。容赦なく私にかかってくる奴らは、会長の言葉を借りるとまさしく猛獣だ。
私は鼻にピアスを着けた猛獣Aのパンチを避けると、そのままバック転をするようにそいつを蹴り上げて体を戻す。
一瞬怯んだ猛獣Bを、私は着地の反動で飛び上がり、そのまま鼻に頭突きを入れて一発KOした。
こちらの様子に気づいた猛獣CとDも、殴り合いを中断してこちらにやって来る。
ホント、馬鹿だなこいつら。女だからって嘗め腐りやがって。
脇の甘い猛獣Dの殴りをヒュッとしゃがんで交わし、鳩尾に入り込みフックを入れて倒すと、Dの後ろにいたCが姿を現す。
Cは今までの奴らよりは賢い、というか狡い奴のよう。
私の目元目掛けて、腰パンの足で砂を蹴り上げる。
「糞……がっ!」
気配で脇腹に蹴りが来るのが分かり、咄嗟にガードする。
こんな蹴り、龍兄のに比べたら、ノックアウトするほどでもない。
「だっる。女相手に本気じゃん。無いわー」
一回戦を観ていたからだろう。容赦なく私にかかってくる奴らは、会長の言葉を借りるとまさしく猛獣だ。
私は鼻にピアスを着けた猛獣Aのパンチを避けると、そのままバック転をするようにそいつを蹴り上げて体を戻す。
一瞬怯んだ猛獣Bを、私は着地の反動で飛び上がり、そのまま鼻に頭突きを入れて一発KOした。
こちらの様子に気づいた猛獣CとDも、殴り合いを中断してこちらにやって来る。
ホント、馬鹿だなこいつら。女だからって嘗め腐りやがって。
脇の甘い猛獣Dの殴りをヒュッとしゃがんで交わし、鳩尾に入り込みフックを入れて倒すと、Dの後ろにいたCが姿を現す。
Cは今までの奴らよりは賢い、というか狡い奴のよう。
私の目元目掛けて、腰パンの足で砂を蹴り上げる。
「糞……がっ!」
気配で脇腹に蹴りが来るのが分かり、咄嗟にガードする。
こんな蹴り、龍兄のに比べたら、ノックアウトするほどでもない。