【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「なんだあいつ……めちゃくちゃ強い!」


「やっぱり女でも生徒会メンバーってことか」


何やらギャラリーからざわざわと声が聞こえて来る。それも耳障りで、私のモチベーションはだだ下がる一方。


「あー、うぜ」


私はその場にぽつりと言葉を残すと、さっさかと立ち去る。


私にやられた猛獣共はそれぞれの仲間が回収している模様。


その場に人間がいなくなると、二回戦の奴らが校庭で暴れ始めたが、所詮チンカス共の戦いだ。興味も沸かない。


私はさっきの野郎のせいで汚れた目と、擦りむいた膝を洗いに、近くの水道まで向かった。


ついでに全身洗って空気感染しそうなチンカス全部削ぎ落としたい。ん?チンカスって空気感染しねぇか。
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