【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「生徒会長!なんで、あんたが?」


「今日は一発で我慢してあげますから、さっさと去りなさい、ネタ眉毛」


複雑な顔をしたヤンキー男だったけど、爽やか男子の笑顔に顔を引き攣らせて去っていく。


「うちの生徒がすみません。女性に対して手を出すだなんて。全く……」


「いえ。手を出されても大丈夫な自信はありましたので。……じゃなくて、ありがとうございました」


思わず本音がポロリと漏れてしまったが、私は直ぐに訂正する。


爽やか男子はホントに漫画の男の子みたいに爽やかに笑った。


……なんだか、異様に爽やか過ぎだし目が笑ってない気がするけど。私は人を疑いすぎなのだろう、きっと。


爽やか男子を友達とじっと見つめていると、彼は手をパンパンと叩き埃を取り除いて、改めてこちらに向き直る。
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