【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
皆川会長を押し退けるように車から降りると、聞こえる俺様皇帝閣下の楽しそうな声。


あー、ムッかつく!でもあいつ、きっと私より強いから、手、出せねえし……。


なんてぼんやり思いながらふわー
っと前を見た瞬間、体が完全にストップした。


「な、な、な、なんじゃこりゃああああ!?」


「なんじゃって……お前、どこの刑事だよ。これ、俺ん家の別荘」


寝起きとは思えない大声を張り上げた私に、アッキー先輩はへらりと笑って言ったのだが、いや、そこさらりと答えるとこじゃなくね?凄くね?


だって、目の前にあるのは、海外セレブの家並の素敵な建物。白の壁が青い空に映えますがな!


ここはホントに日本なんですかどうなんですか!?金持ちスゲェェ!
< 87 / 398 >

この作品をシェア

pagetop