【完】会長様はご機嫌ナナメな皇帝閣下
「皆川先輩、俺、お腹空いてないんで寝かせて下さい……ああ、永遠の眠りに就きたい」


「ダメだ。吐いてでも食え。体が持たない」


疲れた過ぎてヘロヘロの春風が、皆川会長に無理矢理椅子に座らされる。


「春風大丈夫か?」


「大丈夫……あ、はははは」


ダメだこりゃ。完全に壊れてる。やっと笑ったかと思えば、壊れたおもちゃみたいに超絶不気味。


春風は足が速いだけでスポーツの経験もないただの男子高校生。


それが、おそらく私達よりハードなメニューでトレーナー付きのトレーニングさせられたんだ。まあこうもなるだろうよ。


普段春風のことなんかほったらかしな私でも、流石にこんな姿見たら心配にもなる。
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