一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「………すごい熱ね…。夢月ちゃん…辛いでしょうに…」
誰かの悲痛な声が聞こえた。
あれ……誰だろう……。
「…今日いきなりだ」
「…そう……。でもこればっかりは…」
「…風邪じゃないのか…?」
「…それは………」
「……んっ………」
ゆっくりと目を開けると、見覚えのある人の顔があたしを心配そうに見つめていた。
「目が覚めたのね!」
「…ぁ…ひ…ろみさ…」
博美さんだ。あたしのためにわざわざ来てくれたんだ。お礼言いたいのに…声にならない。