一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
destiny
―ガチャガチャッ…キィー…
「…入れ」
「お、お邪魔します…」
あたしは蓮さんの家に、居候させてもらう事になった。
蓮さんに促されるまま中に入ると、物は少なく必要最低限の物しか置いていなかった。
「…わぁ……………」
マンションでワンルームだけど、とても広い。モノトーンで統一されているから、大人の男の部屋って感じだ。
しかも、全てが綺麗に整頓されてる。蓮さんってA型なのかなぁ……。
物が少ないからだとは思うけど、男の人の家ってもっと汚いイメージが…。
「…夢月、いつまでそこにいるつもりだ?」
口を開けたまま、ポカーンとしているあたしを、蓮さんは呆れたように見ている。
また思考に耽っていたみたいだ。それより何より…。