一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「…夢月…お前が欲しい」

唇が離れたけど、蓮さんとの距離は鼻先がぶつかりそうなほど近い。


「……それは…どういう意味…?」


「…好きだ…夢月が…」


あたしの頬を両手で包み込んだ。真剣な瞳であたしを見つめている。


あたしは…どう答えればいいの…?


あたしも好きだって?
一緒にいたいって?


まだ自分の気持ちに迷いがあるのに…。

それに、たとえ好きだったとしても……そんな無責任な事…あたしに言えるの…?


死んじゃうのに…。蓮さんとずっといる事なんて出来ないのに………。






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