一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》

星の行方



「………あ………」


また夢を見ているのかな。あたしはまたプラネタリウムの世界にいる。


今日はいつもみたいにママとパパの声が聞こえない。

「…また近づいてる…」


星が近づいている。最初はあんなに遠かったのに…。


ぼーっと星空を見上げる。その時、キラッと流れ星が流れた。


「…流れ星………」


確か、流れ星が消えるまでにお願い事を3回言うと叶うんだっけ…。


「もし願いが叶うなら…」

あたしは何を願った?






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