一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


無言で不機嫌の蓮をあたしはただ見つめる。


「俺はこれからもお前から離れない…」


蓮はあたしを強く抱きしめた。その腕は震えている。

「だから…いつか終わるみたいな言い方するな…」


「…蓮………ごめんね…」


力一杯蓮に抱き着く。不安にさせてしまったのは胸が痛いけれど……


「大好き…ありがとう…」


素直に嬉しかった…
最後まであなたと生きていけたらどんなに幸せだっただろう……


あたし達はしばらくそうして互いの温もりを感じていた。


「…蓮……あたしね…」


ぽつりと呟くと、蓮は黙って頷いてくれた。


「蓮と一緒にいる時間はこんなにかけがえなくて尊いモノだって…あたしどうやってあなたに伝えたらいいか全然分からない…」


こんなに大切な時間なんだって…あなたに会う度何度も蓮を愛してるんだって…
伝えきれないよ……








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