一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「了解っす!!
お前等!!総長の命令だ!!
今すぐ夢月を探せ!!」
「オオーーッ!!!」
電話ごしにあいつらの叫び声が聞こえる。
さすがタケ…だな。
副総長なだけはある。
「総長、見付けたら連絡しますから安心して下さいっす!」
「…フンッ…期待しといてやる」
―ピッ
電話を切ってバイクの鍵を手に取る。
「見つけるからな…」
この広い世界の中で俺はあいつを見つけた…だから…
お前を見つけられる。
上着を羽織り、そのまま家を飛び出した。