一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》


「この世界で…あたしが一番頼りにしてる人…」


それから…一番大切な人…


「夢月…お前……」


抱き着きながら蓮さんの顔を見上げると、片手で顔を覆っていた。


「蓮さん?」

「…優しくなんかねぇよ…。俺は…今更…お前の事を手放せないだけだ…」


出会った頃の無表情が嘘みたいに困った顔をする蓮さん。


やっぱり可愛い……。


「ふふっ…」


我慢出来ずに笑うと、蓮さんがムッとしたようにあたしを睨む。





< 80 / 204 >

この作品をシェア

pagetop