一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「今日は父と母の命日だったんです。それでお墓参りに来てたんです」
先程飾ったコスモスが風に吹かれて揺れている。
それを見つめながら笑みを浮かべた。
「今年は皆さんが来てくれたから…」
疎遠していたお父さんとお母さんのお墓参りに来てくれる人は限られてるから…
「二人も…こんなに沢山の人達がここに来てくれて…きっと寂しくないね」
優しくコスモスに触れてみる。
"ありがとう"そう言うかのようにゆらゆらと揺れている。