一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「夢月さん………」
タケさんも狼牙の皆も心配そうにあたしを見ている。
「…狼牙総長、秋武 蓮。こいつを死ぬまで守ると誓う…だから安心しろ」
蓮は墓石の前で頭を下げた。
「蓮…さ………」
―バッ
「俺達も誓うっす!!」
狼牙の皆も墓石に向かって頭を下げた。
―ポタンッ
涙がまた溢れた。
「お母さん…お父さん…」
今年は本当に沢山の人が二人の死を弔ってくれた。
寂しく…無いね?
「…夢月……」
蓮さんは優しくあたしを抱きしめてくれる。
「ありがとう…ありがとうっ…」
それから蓮さんの腕の中で泣き続けた。