一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「蓮さん、蓮さん!!」
スーパーに着いてから棒立ちの蓮さんの腕を引いてスーパーを回る。
あたしには二つの使命がある。
無事に今日の買い物リストを買い終える事と蓮さんを守る事だ。
本当なら蓮さんを連れて行きたくなかったけど…。
あたしが一人になるのを蓮さんは心配するから…。
「あの人カッコイイわぁ」
「あの無口な感じが良いわよねぇ」
ワラワラとあたし達の回りに人だかりが出来る。
あぁ…やっぱり………。
おば様達に蓮さんが狙われてる!!
蓮さんはというと…
「くあぁっ…眠い」
あくびをしながらあたしに着いて来る。
…自覚無し?
これだけの好奇の目線に気付かないの?