一番星のキミに恋するほどに切なくて。《旧版》
「…夢月、どうした」
ぼーっとしていたせいか蓮さんが隣に座っていた事に今気付いた。
「あ…蓮さんに改めて感謝してた所なんだよ」
そう言って笑うあたしを蓮さんは不思議そうに見る。
「あたし…今凄く幸せ。
あたしは蓮さん達に出会えて良かったって…そう思ったの」
蓮さんがあたしに沢山の幸せをくれる。
蓮さんはあたしを真っ暗だった暗闇から引きずり出してくれた。
「あたし…蓮さんに見付けてもらえて…良かった…」
泣きそうになるのを堪えて笑うと、蓮さんは優しく頭を撫でてくれた。
「…俺も………お前を見付けたのが俺で良かったと思ってる…」
そう言ってくれた蓮さんに抱き着いた。
何も言わずに抱きしめてくれた蓮さんの腕の中で気付いたら眠ってしまっていた。