君色グラウンド
季節は春と夏の境目。
高校生活もだいぶ慣れてきた私達は、毎日たわいもない話をしては、毎日を楽しんでいた。
特に私の場合、あんまり明るいキャラクターじゃないから、普通に話せる友達も少なかった。
「千胡はさー、可愛いんだからっ!もうちょい明るく話せるようになろーよ!」
「…う。だって…こんなだもん私(泣)。」
私の隣にいるのは、唯一、普通に話せる中学からの親友、桃瀬綾(モモセ アヤ)。
私は、いつも綾にくっついてばかりです。