君を忘れない
「はい、どうもー。
知多でーす」
「虎姫でーす」
「今日はね、この八王子城にお邪魔させてもらっているんですけど」
「うん、なんでこんな怖いところ選んだの?」
「なに?
まさか、怖いの?」
「いや、そりゃ怖いよ。
めちゃくちゃ怖いよ」
「まぁ、確かにね。
恐らく、八割方の人がここに来たら怖いと思うでしょうね。
きっと、十人いたら九人は同じ反応するわ」
「九割じゃん!
十人中九人って九割!
お前、最初に八割って言っただろう」
「いや、場所お構いなしで相変わらず鋭いツッコミだね」
ライブ前の前座トークというべきか、いきなりライブを始めるには少々怖すぎる。
しかし・・・
幽霊が相手・・・
受け手が見えないから、かなりやり辛い。
けど、こいつとこういう風に喋っているだけで、少なくとも俺はめちゃくちゃ面白い。
どうだ、幽霊たちよ。
笑っているか。
まだ、お前たちの前でライブをやるには怖いからこうして二人でしゃべっているけど、慣れたら思い切り歌って、思い切りライブをするからな!?
知多でーす」
「虎姫でーす」
「今日はね、この八王子城にお邪魔させてもらっているんですけど」
「うん、なんでこんな怖いところ選んだの?」
「なに?
まさか、怖いの?」
「いや、そりゃ怖いよ。
めちゃくちゃ怖いよ」
「まぁ、確かにね。
恐らく、八割方の人がここに来たら怖いと思うでしょうね。
きっと、十人いたら九人は同じ反応するわ」
「九割じゃん!
十人中九人って九割!
お前、最初に八割って言っただろう」
「いや、場所お構いなしで相変わらず鋭いツッコミだね」
ライブ前の前座トークというべきか、いきなりライブを始めるには少々怖すぎる。
しかし・・・
幽霊が相手・・・
受け手が見えないから、かなりやり辛い。
けど、こいつとこういう風に喋っているだけで、少なくとも俺はめちゃくちゃ面白い。
どうだ、幽霊たちよ。
笑っているか。
まだ、お前たちの前でライブをやるには怖いからこうして二人でしゃべっているけど、慣れたら思い切り歌って、思い切りライブをするからな!?