君を忘れない
もし、これがレースで誰かと勝負しているというのならば、俺のライバルは虎姫夏輝、間違いなくヒメだ。

あいつとならこの勝負、負けるわけにはいかない。

あいつも何事もなかったように平然と笑っているが、彼女を亡くし、きっと耐え難い苦しみを今も背負っていることだろう。

それでも、苦しみながらもあいつは前に進んでいる。

そんなあいつには負けたくない。



これはこれで、ネガティブな考えた方をしなくていいので、我ながらいい考え方を思いついたなと思った。

これから、死ぬまでの一日一日を楽しみ、一回でも多く大笑いし、あいつと勝負だ。

ちょっと大げさな言い方だが『命燃え尽きる限り』あいつと勝負してやろうじゃないか。
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