君を忘れない
-11-
八月三日
晴天
予想最高気温三十三度
電車ライブ当日
世間では何てことない週始め、大抵の人にとっては憂鬱でしかない月曜日だが、僕にとってはかなり大事な日だ。
生田駅改札前で待っていると、時計が八時二十五分あたりを指している頃にかよっぺはやってきた。
「何?
まさか、また遅刻すると思っていたんでしょう」
まさにその通りだ。
昨日、九時に待ち合わせしようと思ったが、どうせまた遅れるだろうと思って八時三十分とかよっぺには言っていた・・・
しかし、ちゃんと時間通りに来るとは思っていなかったので、これはこれで逆に戸惑ってしまった。
「いや、まさか時間通りに来るとは微塵たりとも思っていませんでした」
「ひどーい。
私だって、ちゃんと時間くらいは守れます」
自信満々に言ってはいるが、以前一時間も遅刻してきたのはどなた様だったろうか・・・
まぁ、今日は時間通りに来たから別にいいか。
「少し早くなったけど、次の電車乗って行こう」
かよっぺに戸田公園までの切符を渡し、改札をくぐって上り線へと向かった。
電車ライブをやることをあいつには言っておかなければならない。
そして、あわよくばあいつも連れていこう。
そう思うと、何だか今から楽しくなってきた。
晴天
予想最高気温三十三度
電車ライブ当日
世間では何てことない週始め、大抵の人にとっては憂鬱でしかない月曜日だが、僕にとってはかなり大事な日だ。
生田駅改札前で待っていると、時計が八時二十五分あたりを指している頃にかよっぺはやってきた。
「何?
まさか、また遅刻すると思っていたんでしょう」
まさにその通りだ。
昨日、九時に待ち合わせしようと思ったが、どうせまた遅れるだろうと思って八時三十分とかよっぺには言っていた・・・
しかし、ちゃんと時間通りに来るとは思っていなかったので、これはこれで逆に戸惑ってしまった。
「いや、まさか時間通りに来るとは微塵たりとも思っていませんでした」
「ひどーい。
私だって、ちゃんと時間くらいは守れます」
自信満々に言ってはいるが、以前一時間も遅刻してきたのはどなた様だったろうか・・・
まぁ、今日は時間通りに来たから別にいいか。
「少し早くなったけど、次の電車乗って行こう」
かよっぺに戸田公園までの切符を渡し、改札をくぐって上り線へと向かった。
電車ライブをやることをあいつには言っておかなければならない。
そして、あわよくばあいつも連れていこう。
そう思うと、何だか今から楽しくなってきた。