君を忘れない
本当に長い曲だった。
本来なら三分くらいしかない曲が十分、いや三十分くらいに感じた。
果たして、お客さんの反応は・・・
なし。
やっぱり、駄目なのか・・・・・
「あはっ。
おねーちゃん、がんばれぇ」
その声のほうに目を向けると、一番後ろに乗っている女の人に抱かれている小さな子が笑顔で手を叩いて喜んでいる。
「そうね。
お姉ちゃん頑張れー」
抱いている女の人もこちらに向かって笑顔で声を掛けてくれた。
すると、その他にも五人ほど拍手をしてくれた。
(十分だ)
「ありがとう。
お姉ちゃん頑張るよ」
お姉ちゃんだろうが、お兄ちゃんだろうが関係ない。
あの子が僕にとっては最初のお客さんで、最高のお客さんだ。
あと十九曲、僕はこの声援だけでも十分にノってける。
そう思い、二曲目を流し始めた。
本来なら三分くらいしかない曲が十分、いや三十分くらいに感じた。
果たして、お客さんの反応は・・・
なし。
やっぱり、駄目なのか・・・・・
「あはっ。
おねーちゃん、がんばれぇ」
その声のほうに目を向けると、一番後ろに乗っている女の人に抱かれている小さな子が笑顔で手を叩いて喜んでいる。
「そうね。
お姉ちゃん頑張れー」
抱いている女の人もこちらに向かって笑顔で声を掛けてくれた。
すると、その他にも五人ほど拍手をしてくれた。
(十分だ)
「ありがとう。
お姉ちゃん頑張るよ」
お姉ちゃんだろうが、お兄ちゃんだろうが関係ない。
あの子が僕にとっては最初のお客さんで、最高のお客さんだ。
あと十九曲、僕はこの声援だけでも十分にノってける。
そう思い、二曲目を流し始めた。