君を忘れない
アパートに着き、駐輪場に原付を停めると、そこには四盛の原付と小山のバイクが並んでいた。
「遅いですよ」
玄関を開けると、四盛がキッチンに立っていて何やら作っていた。
奥の部屋に目をやると就活に使うのであろう履歴書などを出しながら、かよっぺと小山が真剣に話していた。
この状況を全く知らない人が見たら、この部屋は一体誰の部屋なのだろうと思うに違いない。
それくらいこいつらは遠慮なく自分たちの好きなことをやっている。
「あの、この部屋の家主は誰かな」
部屋に入り、三人にわざとらしく問いかけてみる。
三人は顔を見合わせてから口を開ける。
「俺」
「俺」
「わたし」
それぞれ同時に自分って言いやがった。
そして、またそれぞれやりたいことに戻ってしまった。
「おいおい、家主は端っこかよ」
そう言って、窓際の空いているスペースに座った。
「だいいち、俺は就活なんて全然してないから聞かれても何一つ答えられないよ。
そして、四盛お前は就活してないのに何故いる。
まずは就活しろ」
先ほど作っていたものを頬張りながらテレビを見て笑っている四盛。
何も聞こえなかったかのように話を続けるかよっぺと小山。
全く人の話など聞いてもいない。
まあ、いつものことだから別にいいか。
「遅いですよ」
玄関を開けると、四盛がキッチンに立っていて何やら作っていた。
奥の部屋に目をやると就活に使うのであろう履歴書などを出しながら、かよっぺと小山が真剣に話していた。
この状況を全く知らない人が見たら、この部屋は一体誰の部屋なのだろうと思うに違いない。
それくらいこいつらは遠慮なく自分たちの好きなことをやっている。
「あの、この部屋の家主は誰かな」
部屋に入り、三人にわざとらしく問いかけてみる。
三人は顔を見合わせてから口を開ける。
「俺」
「俺」
「わたし」
それぞれ同時に自分って言いやがった。
そして、またそれぞれやりたいことに戻ってしまった。
「おいおい、家主は端っこかよ」
そう言って、窓際の空いているスペースに座った。
「だいいち、俺は就活なんて全然してないから聞かれても何一つ答えられないよ。
そして、四盛お前は就活してないのに何故いる。
まずは就活しろ」
先ほど作っていたものを頬張りながらテレビを見て笑っている四盛。
何も聞こえなかったかのように話を続けるかよっぺと小山。
全く人の話など聞いてもいない。
まあ、いつものことだから別にいいか。