君を忘れない
飲み会が終わり、山手線と東西線のある駅の山手線に乗り、新宿まで行く。
山手線で俺の近くに立っている人が、露骨に嫌そうな顔をしてくるのはチョコレートケーキの匂いが汗と酒と混じって、かなりの異臭を放っているせいだろう。
しかし、ここは気づかないふりをしてみんなと話すことにした。
どうせ2駅もすればこちらが降りるわけだから、それくらい我慢してくれてもいいだろうという、かなりこちらにとって都合のいい考えを頭の中で何度も思った。
新宿に着いて、小田急線に乗り換えて15分ほど急行を待ち、それに20分くらい乗って最寄り駅に着いた。
今日はかよっぺがうちに泊まりに来るので2人で帰ろうとしたら、四盛とトラさんも一緒に来た。
四盛はアパートは途中まで方向が一緒だからいつも通りなのだが、トラさんは隣の駅に住んでいるから、恐らく四盛のアパートにでも行くのだろうか。
いや、行くのだろう。
去年まではしょっちゅうこの道を4人で歩いて帰ったが、一体いつ以来だろうか。
(もう、そんなこと覚えてやいないよ)
とっさに思い出せない自分と、その時間の流れが寂しくて切なかった。
山手線で俺の近くに立っている人が、露骨に嫌そうな顔をしてくるのはチョコレートケーキの匂いが汗と酒と混じって、かなりの異臭を放っているせいだろう。
しかし、ここは気づかないふりをしてみんなと話すことにした。
どうせ2駅もすればこちらが降りるわけだから、それくらい我慢してくれてもいいだろうという、かなりこちらにとって都合のいい考えを頭の中で何度も思った。
新宿に着いて、小田急線に乗り換えて15分ほど急行を待ち、それに20分くらい乗って最寄り駅に着いた。
今日はかよっぺがうちに泊まりに来るので2人で帰ろうとしたら、四盛とトラさんも一緒に来た。
四盛はアパートは途中まで方向が一緒だからいつも通りなのだが、トラさんは隣の駅に住んでいるから、恐らく四盛のアパートにでも行くのだろうか。
いや、行くのだろう。
去年まではしょっちゅうこの道を4人で歩いて帰ったが、一体いつ以来だろうか。
(もう、そんなこと覚えてやいないよ)
とっさに思い出せない自分と、その時間の流れが寂しくて切なかった。