もしも彼が。

「んぅーっ、も…やっ」


止めて欲しくて侑摩に訴えるが
逆効果だった。


「ふぁっ…やっ、んっ」


侑摩の舌が私の中に入ってくる。


何でこんなことになってるんだろうか。
ただ楽しく話したかっただけなのに。


侑摩の唇はスルスルと私の首筋に移動していた。


「ふぇっ…や、だぁ」


目からは涙がボロボロ出ていた。

それに気づいた侑摩は肩をビクッと震わせた。


「あ…魅咲?」

「うぅー、酷い、侑摩酷いっ」

「あっ、その、ごめんっ!」


侑摩はパッと私の体を離して
両目を片手で覆った。


「ごめん、あのさ抑え効かなくって…」


頭をポリポリと掻きながら謝る侑摩。


私、私…




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