もしも彼が。
「適当に座ってて」
見た目のわりに部屋は綺麗で必要以上の物は無かった。
「紅茶でいい?」
「うん、ありがと」
ぐるりと全体を見回すと気になって仕方ないポスターがあった。
「これっ…!」
今幅広い年齢に絶大な人気を誇るアーティストグループ、hopeのポスターだ。
「そのポスターがどうかした?」
「これ、抽選会当たった3人しか貰えなかったポスター…」
抽選会で当たらなくて一日中泣いてたっけ。
「なんで侑摩が?」
「んー、内緒」
侑摩は笑いながらテレビを付けた。
付けたテレビにはhopeが映っていた。
「あー!hope!」
食いつくようにテレビを見ていたら
「魅咲、hopeの中で誰が一番好み?」
後ろからぎゅっと侑摩が抱きついてきた。
hopeは4人グループで、
頼れるRen、
無邪気なKai、
クールなYuu、
可愛いIku、
それぞれがちゃんと個性を持っている4人。
「私が好きなのは、」
悩んじゃう…
1人に絞るのはあまり得意じゃないかも。
これこそ、優柔不断?