もしも彼が。

俺の気持ち

【侑摩side】


「あ、もう私帰るね」

「えぇーもぉ?」

「十分一緒にいたでしょ?それにたくさん抱きつかれたし…」


下を俯く彼女の頬は赤く染まっていた。

ほんと可愛い。


クスっと俺が笑うと


「もぉー!侑摩のせいなんだからぁ!」

「何が俺のせい?」


分かってる。

彼女がたくさん照れるのは俺が
意地悪するから。
たくさん抱きつくから。


「分かってるくせに!もう!」

「何で怒るわけ?」

「っ…わ、たし帰る!」

「寂しいけどしょうがないね。気をつけて帰ってよ?」

「はーい」


彼女の姿が見えなくなるまで見送ると


「おっと…」


電話だ。




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