もしも彼が。
「なぁー侑摩。なんかお前の部屋、甘くねぇ?」
「確かに甘い。女の子の香水の匂い。」
「はぁ?するか?」
「それに、侑摩からも甘い匂い。」
近くにいた海登が俺の服やら髪の匂いを嗅ぎ始めた。
「それに、これ、女の子のだよね?」
郁夜の手には、魅咲がつけていたんだと思う
ピンクのピン。
「貸せ」
「侑摩の部屋に女の子、来たんだ?」
こんなことになると興味津々になる蓮矢。
「関係ねぇだろ」
「教えろよー」
「勿体ぶるなって!」
「うぜぇーまじうぜー」
曲作りに来たんじゃねぇのかよ。
魅咲の事教えたらぜってー食いついて企画どころじゃなくなるなコイツら。
「つかさ、早く曲作って帰れよ」
「ひでえー、泊まってく?ぐらいの優しい言葉くれよなー」