もしも彼が。
「最後まで、シちゃいたいけど」
「さ、最後まで!?」
嘘…!
「我慢する。」
「え?」
「さっきまで泣いてた子だからね。もう鳴かせたくないんだよね、今日は。」
「泣くと鳴くの意味違ってない…?」
「んー?そう?」
ふと見せた笑顔に私は
きゅん、とときめいてしまった。
「じゃいただきまーす」
「んっ、」
舌が入ってきて、私と侑摩が絡まる。
「ゆ、っま」
「喋るとしずらーい」
「んっ、ギュッって…ぁ、して?」
「っ…!はっ、まじ反則ッ!」
「あっ!」
侑摩は首筋に顔を埋める。
それと同時に
チクリ
と小さな痛みが私を何度も襲う。