もしも彼が。

「侑摩っ…隠せない、場所にっ、しないで」

「魅咲は俺の。男避け…」


また私たちの唇が重なる。


「あ、んっ…」


侑摩の体重がかかっているせいか

深く重なりあう唇。


「んッ!」


酸素っ…!

やばい!


「苦しっ」

「あ、ごめん。」

「はぁ、死ぬかと思った…」

「キスで死ぬわけないじゃーん、でも俺は好きな人とのキスで死んでもいいかなー」

「はっ?」

「幸せじゃん!最後まで好きな人と愛し合えるなんてさー♪」

「そ、かな?」


本当侑摩って幸せな事しか考えない人。

私もこんな人に…


「魅咲?続き、しよ?」

「へ?あ、うん。」


うん!?


「決まりー」

「きゃっ…」

「死ぬまでキス、してみる?」

「は?まだ死にたくないもん!いーや!」

「ちぇっー」

「当たり前じゃない」


侑摩といると不思議。

重たい荷物を下ろしてくれるような。

ずっと一緒にいても飽きない人。


「次、激しい方、がいい?」

「ふ、普通でいい!」

「何分出来るか調べよー」


笑顔が戻る。

笑っていられる。

私、侑摩の事…


「好きッ…んッ」




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