もしも彼が。

「き、きゃぁぁ!」

「あー邪魔入っちゃったー」

「姉貴!」

「ひ、弘樹ッ!」


涙目じゃん!

泣かせた?


「お前!」

「弟くん?俺等これから愛し合おうとしてたのに、邪魔するとかありえない」

「は?つか、ここ何処だから分かってんの?」

「魅咲の部屋」


だから余計駄目なんだって!


「あ、分かった。魅咲の喘ぎ声聞こえちゃうからここ駄目なんだ?」

「「なっ!」」


魅咲の声と重なる。


「だってさ、魅咲」

「あ、弘樹?ご、ごめんね?」

「ごめんね、じゃなくてその男、ちゃんとした彼氏なわけ?」




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