もしも彼が。
「過保護すぎ」
すぐ後ろから声がする。
侑摩だ。
「俺がいるからさ、んな心配すんなって」
くしゃっと頭を触られる。
「うるせー」
「俺だって立派な大人だし?23だぜ?」
「23!?」
そんな年上の奴と!?
「何、かっこよくて23には見えなかった?」
「誰が言うか」
「ということで、もう二度と、二度と邪魔するなよ?二度と」
3回も同じ事言いやがった。
「無理。見ず知らずの男に魅咲を渡す?ふざけんなっての」
「本当シスコンだな、お前は」
「シスコン言うな!」
「じゃばいばーい」
笑顔で扉を閉めるアイツ。
「ム、ムッカつくー!」