もしも彼が。

どんな人だろうか。
期待してしまう自分と、
不安だけがループしてしまう自分。


「早く来ないかな…」


時間守ってくれなきゃ困るんだから。


カチリと時計の針が10時を知らせる。


「電話、してみようかな。」


今まで何回か電話で話した事があったから相手も番号見れば分かるんじゃないかな。


♪~~


「出てくれるかなぁ」


早く、早く…


《はい》


出た!


「あの魅咲だけど」

《あ、あぁ》

「今どこ?」

《俺?待ち合わせ場所だけど。》


え?

私もいるんだけど…



< 5 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop