もしも彼が。

「付き合って?」

「は?」


何言ってんの?

会ったばっかりだし、そんな侑摩の事知らないし。

どう返事したらいいか分からない。

侑摩を傷つけたくない。


「ま、初めて会ったわけだし。今すぐ返事をくれ、何て言わない。」

「わ、分かってるよ」


動揺丸見え。


「ゆっくり考えて。」


ニコりと笑った彼は、私の頭を撫でた。

優しい目で。

大きな手で。




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