もうひとつの秘密のフィアンセ☆
「洸輝さん、由奈さんが来られましたよ」
「あっ、ホント?佑斗は一緒じゃねえの?」
「いえ、お一人です」
スゴイじゃん、由奈。
あの佑斗を振り切って来るなんてな。
ちょっと想像したら、笑いが出てきた。
「洸輝!」
飛び切り笑顔の由奈が、オレの部屋に飛び込んで来る。
「お前スゴイじゃん。佑斗の目を盗んで来るなんて」
あのヤキモチ屋の佑斗の事だから、てっきりついて来るかと思ったのに。