もうひとつの秘密のフィアンセ☆
「え?」
恐る恐る手を離すと、テーブルに腰掛けた佑斗さんと由奈がいた。
「あ、あれ?」
よくよく見ると、佑斗さんの手は、由奈の肩を揉んでいる。
「な、何やってんすか?」
腰が抜けそうとは、この事だ・・・。
一気に気が抜けると、オレは近くのイスに座り込んだ。
「佑斗ってね、実は肩揉みが上手なの~!知ってた?」
そんなの知るわけないだろ?
オレは弱弱しく首を振った。
「ホント、気持ちいい~。佑斗、もっと・・・」
紛らわしい声出すなよ!!
愛美だけは分かったのか、オレを苦笑いしながら見つめた。