もうひとつの秘密のフィアンセ☆



店中に響き渡る大きな音楽。


ライトに照らされて、かろうじて辺りが見えるほど薄暗い店内。


そんな中、オレが歩けば、みんな道を開ける。


それが当たり前なんだよな。


「ジンさんだ」


「スゲー。本物、初めて見た」


そんな言葉も、聞こえない振り。


ただ真っ直ぐ歩いた先に、竜二が待っていた。




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