ワケあり! 草食系男子
私は一応確認するために階段の方へと向かった。
やっぱり達也だ……
と思ったのも束の間。
「お願い~っ!!」
達也と一緒にいた女の子が達也に抱き着いた。
―――ガタンッ
………!!!?
しまった…
私は自分のカバンを下に落としてしまっていた。
「…………一宮?」
達也のびっくりした顔。
でも、女の子が抱き着いている…その腕を振りほどかない。
私って、もしかして
達也に遊ばれていた???
本命はその子なの???