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…HR
「今日は新しい教材を配るぞー」
「先生!俺ネームペン忘れましたぁ!!」
ネームペン…
素直にマジックと言えばいいものの
懐かしい表現するものだ
「和波(ワナミ)…頑張れ」
「みっちゃん酷い!!」
「三井先生な」
「慶人(ケイト)だっせー!!」
「うるせー!!」
どうやら彼は
和波慶人というらしい
確かにそんな名前の人が
いたような…
気がしないでもない
前から配られてきた
真新しい教材に名前を書く
ペンのふたを取ると
気持ちよく
『ポンッ』
と音がした
人生で自分の名前は何回書くのだろうか?
100回1000回10000回?
まぁ、そんなことはどうでもいいのだが…
名前を書き終わった私は
ペンを筆箱に入れる
その時
隣から異常な視線を感じた
「凪沙サ〜ン…」
「…なに」
「…ペン貸して?」
語尾に何やらハートマークのついたような甘い声に
一瞬鳥肌がたったが
貸さない理由もないので
無言で彼に差し出した
すると和波くんは
パッと顔を明るくして
「凪沙サンありがとう!!」
「べ、別に…いい…けど…」
『ありがとう』なんて
最後に言われたのはいつだろうか
それがなんだか照れくさくて
顔をそむけてしまった
「…できたっと!」
「じゃぁ、返して」
「あ、ちょっと待って!」
「今日は新しい教材を配るぞー」
「先生!俺ネームペン忘れましたぁ!!」
ネームペン…
素直にマジックと言えばいいものの
懐かしい表現するものだ
「和波(ワナミ)…頑張れ」
「みっちゃん酷い!!」
「三井先生な」
「慶人(ケイト)だっせー!!」
「うるせー!!」
どうやら彼は
和波慶人というらしい
確かにそんな名前の人が
いたような…
気がしないでもない
前から配られてきた
真新しい教材に名前を書く
ペンのふたを取ると
気持ちよく
『ポンッ』
と音がした
人生で自分の名前は何回書くのだろうか?
100回1000回10000回?
まぁ、そんなことはどうでもいいのだが…
名前を書き終わった私は
ペンを筆箱に入れる
その時
隣から異常な視線を感じた
「凪沙サ〜ン…」
「…なに」
「…ペン貸して?」
語尾に何やらハートマークのついたような甘い声に
一瞬鳥肌がたったが
貸さない理由もないので
無言で彼に差し出した
すると和波くんは
パッと顔を明るくして
「凪沙サンありがとう!!」
「べ、別に…いい…けど…」
『ありがとう』なんて
最後に言われたのはいつだろうか
それがなんだか照れくさくて
顔をそむけてしまった
「…できたっと!」
「じゃぁ、返して」
「あ、ちょっと待って!」