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「?」


和波君はごそごそと
制服のポケットを探りだす
色々ものが大量に出てくる


(四次元ポケ●ト…)


ようやく見つけたのか
嬉しそうにそれを
手にとり握り締めた
和波くんは
「ん」
と私に手を差し出すように施した

それに大人しく従った私


「はい、お礼」

「…アメ?」


手のひらには
リンゴ味のアメ

それをしばらく見つめていた私に
和波くんは早く隠すように言った

慌てて隠そうとしたが
それは叶わず先生に見つかってしまった


「これ、没収な」

「えっ!そんなぁ!!」

「あ、先生待ってください!」


思わず立ち上がってしまったが
なんといえばいいのか
分からない
そもそも立たなくても
よかったんじゃないのか?

…が
今更考えてもしょうがない


「なんだ?アメだろ?没収だよ没収。」

「いえ…それは…」

「それは…なんだ」


「父の開発した魔法の薬…です」


あぁ、もっと気のきいた言い訳は思いつかないのか

完全にバカにされる…
と思ったが


「ほぉ、皆瀬のお父さんはすごいなぁ」


は?


「なら、しょうがないなぁ、返すよ」


あぁ、どうも…って
信じちゃうんですか先生

そのアメは私の手のひらに置かれ
その時間はずっと
ポケットの中に入れていた

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