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…休み時間
「凪沙サン最高!!」
「うるさい」
隣でやけに大声で笑うのは
和波くんだ
「イヤ、だって普通言わないもん!!それを信じるみっちゃんも凄いけど!!」
「うるさいってば」
それでも笑うのを
一切やめようとしない
すると
教室の隅で
女子が私をみながら
何かコソコソと話していた
「ねぇ…あの娘(コ)って皆瀬さんだよね…」
「妙にけーちゃんと仲良くない?」
「普段目立たないよね…」
「うわー…残念なんですけど…」
…めんどくさいなぁ…
だから目立ちたくなかったのに
どうやらよりによって
この隣にいる男は
クラスの人気者のようだ
さっさと離れて
静かにくらそう
そう思って
和波くんに話しかけた
「和波くん、もう私に話しかけない方がいいよ…」
「なんで?」
「キミの株が落ちるだけだから」
カバンに入れっぱなしの
小さな文庫本を出して
適当にペラペラと開き、
とめる
ふと、静かになったので
いなくなったのかと顔をあげると
「…なにしてんの」
「ん?観察」
「それにしたって近いから…」
「だって見えないし」
「だから話しかけないでって…」
「イヤだ」
もう
本当にやめて欲しかった
ため息を漏らすと
少し顔をゆがめる
目の前の男に
はっきりと言ってやろうか
と思ったが
さっきの女子がきたせいで
言えなかった
「けーちゃんて皆瀬さんと仲いいのー?」
「んー?」
違うと言おうとしたら
勝手に
この男は答えてしまった
「俺は
仲良くなりたいよ?」
女子の凍りついたような顔
もう、
本当に勘弁してほしい
【next】
…休み時間
「凪沙サン最高!!」
「うるさい」
隣でやけに大声で笑うのは
和波くんだ
「イヤ、だって普通言わないもん!!それを信じるみっちゃんも凄いけど!!」
「うるさいってば」
それでも笑うのを
一切やめようとしない
すると
教室の隅で
女子が私をみながら
何かコソコソと話していた
「ねぇ…あの娘(コ)って皆瀬さんだよね…」
「妙にけーちゃんと仲良くない?」
「普段目立たないよね…」
「うわー…残念なんですけど…」
…めんどくさいなぁ…
だから目立ちたくなかったのに
どうやらよりによって
この隣にいる男は
クラスの人気者のようだ
さっさと離れて
静かにくらそう
そう思って
和波くんに話しかけた
「和波くん、もう私に話しかけない方がいいよ…」
「なんで?」
「キミの株が落ちるだけだから」
カバンに入れっぱなしの
小さな文庫本を出して
適当にペラペラと開き、
とめる
ふと、静かになったので
いなくなったのかと顔をあげると
「…なにしてんの」
「ん?観察」
「それにしたって近いから…」
「だって見えないし」
「だから話しかけないでって…」
「イヤだ」
もう
本当にやめて欲しかった
ため息を漏らすと
少し顔をゆがめる
目の前の男に
はっきりと言ってやろうか
と思ったが
さっきの女子がきたせいで
言えなかった
「けーちゃんて皆瀬さんと仲いいのー?」
「んー?」
違うと言おうとしたら
勝手に
この男は答えてしまった
「俺は
仲良くなりたいよ?」
女子の凍りついたような顔
もう、
本当に勘弁してほしい
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